【アスリートコース】30代レーサーが実際に行っているジムでのトレーニングの考え方|パーソナルジム川口・西川口 #646

2026/09/07 ースポーツ

特にSUPERGTレースに必要と考えているトレーニング

 

①体重を変えずにパワーや力発揮を高める

 

F1では体重が1㎏増えるとタイムが0,1秒遅くなる、と言われている様にSUPERGTも体重の影響が非常に大きいスポーツです。
またサクセスウェイトなどでもマシンのセッティングを調整しなければいけないため、体重の管理が非常に大切になります。

例えば増量期を作って筋肥大を2・3か月促す、のような期間はリスクも高いため積極的には行わない方が良いと考えています。
そのため

 

  • 筋肥大を積極的に行わないでパワーや軸を保つ・また崩れてもすぐに戻す機能を高める

  • レース期間中やレース期間前のテスト走行など1年中パフォーマンスを高く発揮できる体管理をする

ということを念頭に置いています。
特に30代後半以上の方は体重の増減による体への負担も大きくなってしまうと思いますので不必要な増量はしないです。

 

②変化に即座に反応する能力

SUPERGTは最高時速300km/h近くになるスピードの中急ブレーキをしたり周りとの駆け引きがあり、一瞬の判断が必要になるスポーツです。
そのため

 

  • 急激な細かいブレーキングやステアリング操作ができる体の反応力

  • その動きに振り回されないように瞬時に身体を安定させる能力

 

という能力も必要と考えています。
またこの能力が低い事でもマシン操作が筋肉頼みで力みがちになりがちだと考えています。

 

③筋肉よりも連動性・丹田や重心を利用した体の動かし方

筋肉主導で体を操作すると非常に疲れやすくなります。
そのため「効率よく体を動かす」「いろいろな関節に疲労を分散させる」という能力が必要になります。

それらがないと足がつりやすくなったり、肩が疲れやすくなる、また体力の消耗が早くなるというデメリットが出やすくなってしまいます。


 

SUPERGTのレーサーのトレーニングプログラム作成で重要視していること

 

①丹田からメインの力を発揮する

手の握っているところだけでの操作や、太ももやお尻の筋肉などでブレーキングをするよりも丹田から体を動かすようにすると疲れにくくなります。

またその丹田から力を発揮できるように関係する関節の動きを良くしていきます。

そうすることで余分な体重増(余分な筋肥大)が起きずにパワーやスピード・反応力などを高めやすくなります。

特に下丹田・中丹田からの力発揮を意識していただいています。

 

②関節は支え・骨が動いて力を発揮する

例えばプランクのような耐えるトレーニングは仙骨と胸骨で体を支える・腕立て伏せは胸骨と鎖骨から体を浮かせる・スクワットは仙骨と胸骨を上下移動する、
というようなイメージです(関節ではなく骨の部分もあります)。

骨主肉従・骨が動くことで筋肉がついてくるというようなイメージです。

力を入れていないのに力が伝わる感覚があればOKです。

 

③外的な負荷をバリエーション多くかける

特にトレーニングバンドを利用することで普段体感できないスピードや急激な引っ張られる負荷をかけやすいです。

それに反応しながら体をコントロールすることで力を発揮するマシン操作に必要な能力を高めやすくなると考えています。

 

④部位ごとに分けない

なるべく全身を同時に動かすようにやっていただきます。
疲れにくくするという目的と、レース中の急な動きに対しての即座の正しい体の反応を引き出すためです。

レース中に予想していないことをしかけられたり動きをしないといけないときに、良くない体の動かし方をした時からの正しい動きへの戻りが素早くなるためです。

レース中常に疲れにくい動きを続けられる保証は相手がいるためありません。

 

⑤動きのバリエーションを増やす

レース中は椅子に固定されほとんど動きが無いレーサーですが、体の中では常に様々な力がうごめいています。

同じコーナーでもほかのマシンがいる時といない時や、レースの前半と後半のタイヤの温まり具合などでもマシンの動きを変えなければいけないためそれに対応する体の動かし方や反応が必要です。

そのため同じトレーニングでも

・様々な体勢
・回数
・スピード
・負荷
・呼吸
・トレーニングの前半か後半か

等の変化を加えて動きのバリエーションを増やしていきます。

運動神経を良くしていくようなイメージです。

これらのことを念頭に置いてプログラムを作成しています。

 


 

レーサーはそこまでフィジカルトレーニングを行わなくても良いように思う方も多いと思います。

ところが相当高いレベルのアスリート能力を求められます。

見た目は男性でも体重60kg弱で細身でもパワーや瞬発力、心肺機能や暑さに耐える能力など様々な能力が高くないと活躍ができないスポーツだと考えています。

 

そんな影の努力をみなさんの推しがしているところを妄想しながらレースを見るとより楽しめるようになるかもしれませんね。

 

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