スポーツの筋トレとボディメイクの筋トレの違いとは? #106|パーソナルトレーニング
「スポーツとボディメイクの筋トレは違うの?」
「筋肉に効かせれば筋トレはスポーツにも繋がるんじゃないの?」
今回はそんな疑問を持っている方への内容です。
・スポーツの為の筋トレ➝動作を強くする
・ボディメイクの為の筋トレ➝筋肉の形を作る
というようにメインとなる目標が異なります。
そのため、スポーツに繋がる筋トレをする際は「動作」を鍛える必要があります。
例えばベンチプレスを行う時に
「全力で押す!」
という意識と
「胸に効かせよう!」
という意識だと、前者の方が動作を強くしやすく、柔道の押す力・ボールを投げる力・ゴルフボールを打つ力に繋がりやすくなります。
柔道で技をかけるときに「大胸筋に効かせながら投げよう!」とは考えませんよね。
動作を強くすることも筋肉に効かせることも、スポーツにもボディメイクにも結局両方必要になりますが、今回は優先順位としてみていただければと思います。
例)
(月)…上半身の前後に押す・引く日
(水)…スクワットの日
(金)…上半身の上下に押す・引く日
(㈰)…デッドリフトの日
…
このように筋肉の部位ではなく、動作によってメニューを計画します。
・上下に押す➝ショルダープレス
・上下に引く➝懸垂
・前後に押す➝ベンチプレス
・前後に引く➝ベントオーバーローイング
というようなイメージです。
動作で分けて、動作のバランスを良くしていきます。そうすることで、
〇筋力のバランスもとれる
〇姿勢のバランスもとれる
〇腰への負担を軽減しやすい
というメリットが現れます。
ボディメイクで行うような効果も同時に得ることができます。
また背中の種目を分散することができるので、腰痛のリスクも軽減することができます。
これは「背中の日にデッドリフトを入れたら、腰が辛くてベントオーバーローイングができなくなってしまう」という問題を解決してくれます。
デメリットはその日に行う補助種目が少なくなってしまうことでしょうか。
筋肥大をするには少し物足りない量になってしまうかもしれません。
ベンチプレスならバーベルを押すとき、ラットプルダウンならバーを引く時。
素早く挙上・引くことを意識します。そうすることで
・スポーツのスピードの伸びしろを伸ばせる
・パワーを高められる
・速筋繊維をより鍛えやすくなる
・体幹も強く鍛えられる
という効果を得られます。
特にスクワットをスピードを出して立ち上がろうとするときに、体幹が弱いとフォームが崩れやすくなることを実感しやすいです。
お尻が先に上がってしまうような動きですね。
スピードを出すときはより体幹に強く力を込めてトレーニングしましょう。
スポーツの為に筋トレを行う時は、体を大きくすることよりも、筋力やスピード、動作を強くすることを主目標にメニューを組み立てなければいけません。
ググってもあまり日本語のサイトにはひっかかりませんので、海外の記事や文献を参考にされることをお勧めします。
次回もお楽しみに~!
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