10代から始めるべき筋トレとは? #97
「筋トレは子供の内からしてもいいの?」
と悩んでいる方も多いかと思います。
世界を見てみると「ウェイトリフティングジュニア選手権」が開催されており、中学生から大会に参加できます。
2019 IWF Youth World Championships
「10代から筋トレはしてもいいの?」
「怪我をしませんか?」
今回はそのようなお悩みにこたえる内容となります。
ご相談は無料で承っております↓
①子どもの発達に合わせる
子どもの発達は個人差が非常に大きく存在します。
「怪我のリスクが高いからやらない方がいい」という方がいれば、「土台を若いうちに作っておいた方がいい」という方もおり、賛否両論です。
そのため「子どもの発達に合わせて筋トレを行うかを判断する」ということになります。
その中で、基準となるのが「スキャモンの発達曲線」です。
この4つの曲線の中で「一般型」という曲線は主に「筋肉・内臓・骨など」の成長度合いを表しています。
これによると筋肉の成長は大体15歳以降から著しくなるため、高校生以降から筋トレを開始することが効果的となります。
それ以前に筋トレをしても、
・筋肉が付きにくい
・土台となるくらいまで筋肉がないため怪我をしやすい(疲労が関節などにたまりやすい)
となるわけですね。
また15歳以前の時期は「神経系」の発達が著しくなっています。
この時期は筋肉を鍛えるというより、色々な動きを体験して、様々な身体の使い方を学ぶ、ということに重きを置いた方が良いとされています。
その方が後々スポーツを上手くなりやすい・伸びしろが高まりやすいと言われています。
では、15歳以前の子どもは筋トレは絶対に禁止にした方が良いのでしょうか?
私としては「工夫した筋トレメニューを行わせても良い」という考えです。
以下にその理由を書いていきます。
②子供に筋トレを行ってもらう時の注意点
〇筋トレの効果 ・骨が強くなる(骨密度も増加) ・様々な体勢での力を出す体の使い方が上手くなる ・全身を使って力を出す体の使い方が上手くなる ・記憶力や思考能力の向上が望める ・睡眠の質の改善 ・食欲の改善 ・病気のリスクの低下 ・気持ちが前向きになりやすい(ストレス解消) etc. |
子どもにとって、筋トレをするとこれだけメリットがあります。
なので15歳未満でも出来る人は筋トレをすることをお勧めします。
ただしいきなり中学生などに「バーベルベンチプレス」「デッドリフト」「バーベルスクワット」などを行うことはお勧めしません。
なぜなら「怪我のリスクが高い」からです。
・バーベルを扱える筋力や関節の強さがあるか
・怪我をしない筋トレの技術があるか
・集中して行えるか
といった成長期に関わる問題点が多くあります。
また小学生後半~中学生辺りはゴールデンエイジと呼ばれ、「技術」の習得に適した時期と言われています。
筋トレなどを行う際はこの点を利用し、動きや体勢のバリエーション豊富なメニューを行うべきでしょう。そうすることで、
・様々な身体の使い方や感覚が発達する
・その後の高校で筋トレを行うための力を発揮する練習になる
といった点を想像しながらメニューを作成することが必要です。
成長期は精神面も考慮することが必要です。
バランスを取りながら歩くことの難しさを体験するような体幹トレーニングもおすすめです
色々な道具を利用することも効果的です
「今の高齢者は子供のころに外で遊んでいた人が多いから大丈夫な人が多いけど、今の子どもは年を取ったら寝たきりになる人が今より増えそうですね」
とはお客さんからの声です。
確かに子供のころに外で遊んでいない今の子どもたちは、今の高齢の方たちより骨や関節が弱い可能性があります。
寝たきりにならないように、今の内からジムに通ったりして上手く運動を自分の生活に加えていきましょう。
ちなみに私のお客さんには中学生の方がいらっしゃいますが、バーベルスクワットやバーベルベンチプレスなどをすでに行っています。
それらを行っても良い身体と判断をしたためです。
その方のトレーニングも公開していきたいと思いますのでお楽しみに~!
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